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書店あるある。「あるある」ネタはどこにでもある。

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アラフィフのお仕事
futureprimitive / Pixabay
この記事は約6分で読めます。

よく「あるある」ネタってありますが、書店に勤めていても「あるある」ネタというのはやっぱりありまして。

書店で働き始めたのが10年くらい前(いちど退職したんですが、出戻った)。以前、勤めていた時とは違って、勤務日が増えたせいか「書店あるある」、実感しています。

Twitterで「書店あるある」を検索すると出てくる、出てくる。共感してしまうことがたくさん呟かれていました。

元ネタはリンクしていいのか分からなかったので、自分の「書店あるある」を少し書いてみようかと思います。

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書店あるある「お客さま」編

書店あるある「今日の新聞に載ってた本」

これが一番多い!一日一度は必ず「今日の新聞に載ってた本、どこにある?」と聞かれます。どんな本でもタイトルが分かれば探すことができますし、もし店頭に置いていなければ取り寄せることができます。

が、タイトルをしっかりお伝えいただけることはほとんどありません。どこかが微妙に違う程度ならまだ探しようがある(Google先生はさすがです)けれど、タイトルすら思い出してもらえないときは、砂漠の中で小石を探すような…。きっとこれでは右京さんも見つけ出すことはできないだろう、と。

そして必ず言われるのが「新刊」という言葉。今日の新聞に載っていた=新発売と思う人のほうが多いようで、「新刊やのに無いんか!」と言われることも多々あります。

新聞に載っているからといっても発売前とは限らず、新刊告知とも限らないのです。

新聞に載っていた、というのであれば、お手数ですがその新聞の告知部分を切り取って持参いただけると助かります<(_ _)>

書店あるある「店内で問い合わせ対応をしていると」

レジにいて「この本ありますか?」と問い合わせを受ける時がありますが、その対応で店内に出ると必ず、声をかけられます。

正直、あと数分待って!と言いたくなる。スタッフが多めにいれば誰かにお願いすることもできるけど、うちの店舗はスタッフが少ない。「少しお待ちいただけますか?」と言うしかないのが心苦しい。

書店あるある「レジ前での親子の会話」

レジの前でよくある光景と言えば、母親の「あなたが欲しい本なんだから自分で聞きなさい」に、「お母さん聞いてよ」の応酬。

どっちが聞いてくれてもいいので早くしてほしい…。そわそわしてしまいます。

書店あるある「消費税分」

子どもさんが雑誌を抱え、お金を握りしめレジに来て、「●●円です」というと、「え?」という顔をされる。握りしめていたお金を確認すると消費税抜きの金額。

本にも消費税はかかっています。できれば多めに持たせてあげてほしいと思います。

書店あるある「袋、別々に」

たぶん、自分の分は自分で持つ、そういう話なんだろうと思いますが、レジにわんさか人が並んでいる状態で「袋別にして」と言われるのは結構プレッシャーです…。

書店あるある「定期購読」

毎月買うからと定期購読をお受けし、店頭で仕分けて棚に置いてあるのに、店頭からご自身で本をレジに持ってきてくださる。

長い間、定期購読をしてくださっているお客さまならお顔を見るだけで「〇〇さん」と分かるけれど、定期購読を始められたばかりのお客さまの場合、すぐにピンと来ることはない。

定期購読を取りに来られないからと連絡すると、「もう買った」と言われて驚くことはかなりの確率である。そういう方に限って「連絡不要」になってもいるので連絡しようかしまいかを迷ってしまう。

定期購読とは発売日に仕分けて店頭でお預かりしているので、レジに来てお名前を言ってもらうだけでお出しできる状態にしている、ということですので、レジに来てもらえると助かります<(_ _)>

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書店あるある 店内編

書店あるある「児童書・手芸書・料理関係はすぐに」

就業時間中、何度か店内を周り、乱れているところを整理整頓するメンテナンスに出るのですが、児童書、手芸書、料理関係はいくらメンテナンスをしてもあっという間にぐちゃぐちゃになってしまいます。

棚挿しなら仕方ないと思うところはあるのですが、面陳(表紙を見せる陳列)なら戻せるんじゃないか…と思ってしまう。

書店あるある「本を見ているとき」

たまになんですが、平台(表紙を上に向けた状態で並べる台)に並んでいる本の上にカバンを置いたり、買い物袋を置いたりしている人を見かけます。

本の上に物を置くのは控えていただけますか?と声をかけると、慌てて手にもって下さる人もいますが、中にはものすごい顔で睨んでくる人もいます。

床に置くのは嫌かもしれませんが、そのかばんや買い物袋の下敷きになっている本をお求めになりたい人もいらっしゃいます。少し気を付けていただけたらありがたいです。

書店あるある「読み聞かせ」

児童書のコーナー。小さいお子さん(就園前かな)を連れたママが絵本を手に取って、いきなり子どもをその場に座らせ(正確には高いところに手が届かない時に使ってもらうための台に座らせている)、絵本を大きな声で読み始める。そんな姿をよく見ます。

「ちゃんと聞いてて」とか「●●、すごいね~」とかおっしゃっている声も結構大きい。中には、読み聞かせがお上手だと思えるママもいらっしゃいますが、場所的にお子さんも落ち着かないと思いますので、できれば購入いただいてご自宅で読み聞かせてあげてもらえるといいなと…。

書店あるある「デジタル万引き」

最近はスマホを持っている人が多いですよね、店頭で誌面を撮影している人がたまにいらっしゃいます。こういうのをデジタル万引きっていうらしいのですが、先日、レジに「ペンを貸して」と高齢の男性が来られ、(おやっ?)とは思ったのですがペンをお貸しすると俳句のコーナーに移動していきました。

少し時間が経って、なんだか気になってしまって店内を確認しに行くと、思わぬ光景を目にしてしまいました。それは、俳句の雑誌を見ながらメモ帳に何かを書き込んでいたのです。思わず目を疑いましたが、その男性に声をかけると悪びれた様子もなくペンを投げ捨てるように渡し、店内から出ていかれました。これはいったいなんとお呼びすればいいのでしょうか…。

あるあるネタってどこにでもありますよね

ざっと思いつくだけ書いてみましたが、書店あるあるだけじゃなく●●あるある、という話はよく耳にします。そういう話をすると、つい盛り上がってしまいますが、自分がどこかでそのあるあるに該当することがないよう、気を付けたいなと。

今度はなんのあるある、書いてみようかな、って趣旨が違うか(笑)

書店の仕事はどう見えるのかは分かりませんが、本好きな人からすれば大好きな本が並びまくっている素敵な場所に見えるかもしれないけれど、結構生傷が絶えないですし、重いものを持って運ばなくちゃいけない。改変なんていう棚の大移動もある。腰痛、肩こり・首こりを持つ者にはなかなかきついお仕事です。

それと、本に対する知識もそうですが、推理力も必要とする職場でもあります。見つからないとき、ヒントが見つからないときは焦ってしまいますが、逆に見つけた時は自分の推理力に惚れ惚れしたりもします。

そう言いつつ、そんなあるあるを体験しつつ、もう10年かぁ~、結構長く勤めてるな~。

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