仕事を覚えるのに「メモ」は必要か、について考える。

スポンサーリンク
アラフィフのお仕事
この記事は約5分で読めます。
記事内にプロモーションが含まれています。

最近、職場の人の機嫌が悪い。理由は聞かなくても分かる。「仕事を教えても教えても覚えないスタッフがいるから」っていうことなんだけど。

気になるのが、覚えられないじゃなくてもう「覚えない」になってること。覚えようとしていないと認定されてしまったみたいだ。

「覚えられない」なら「覚えようとしている努力は認めるけれど」が頭に付いていると思うけど、「覚えない」には「覚えようとしていない」と努力すら認められていないように感じる。

スポンサーリンク

仕事を覚えたいならメモを取るのは当たり前?

その「覚えない」と言われているスタッフの様子を遠目で見ていると、誰かから「仕事」を教えてもらっているときにメモを手に取っている姿を見たことがない。

その人に仕事を教えているスタッフは口を揃えて「メモを取らないから覚えられない」という。それはそれで一理あるけれど、メモを取るのはそもそも「覚えるため」なのか…。

仕事を覚えられないのはメモを取らないから?

その人は絶対にメモを取らないというわけではなくて、たまにはメモを取ってる。でも分からなくなったり忘れたりしたときにそのメモを見返している様子はまるでない。

現に、仕事が分からなくなったと聞いてくるときメモを見ながら話すことはない。メモしているのを目の前で見ていたわたしからすれば「メモ取ってたよね、確認した?」と言いたくなるのが本音。

絶対にメモを見返さない。メモしたことを見返しながらやってみて「分からない」というのなら分かる。それならこちらもどこまで分かっているかが分かる。

うまく表現が見つからないけど、

初めて教えてもらう→メモをする→メモを見ながらやってみる→分からない→考える・思い出す→分からないところだけを教えてもらう→メモを追記→やってみる…

これを繰り返していくことでメモした内容が整理されていき、メモを見なくてもできるようになる、教えた人からすれば「仕事を覚えてくれた」になるんじゃないかと。

メモを取るだけではだめ。メモしただけでは仕事は覚えられない

上の流れで書いたようにメモした内容を見返しながらやってみることで分からないことが具体的になるし、思い出そうとして考える。

考えたうえで「どうしてもわからない」という結論に至ってから人に聞くから、質問はピンポイントになるし、相手も答えやすい。

こう考えると、仕事を覚えるのにメモは役立つと言えるけれど、メモを書きっぱなしにしているだけではだめで、見返しながらやってみてつまづいたら人に聞いてメモを修正していけば、とも言える。

メモした=覚えたにはならないよな…なんて考えながら。

自分でやってみてつまづいてみないと、つまづいた経験がないとそこから得た答えみたいなものは体に入っていかないんだろうなとも思う。

その人は困る=聞くの繰り返しだから、経験を積んでいない、要は仕事をこなしただけってことになるのかな。

スポンサーリンク

仕事を覚えるためにわたしがやっているメモの取り方

とここまで書いておいてなんだけれど、そういう自分はメモを取ることが習慣化しているので新しい仕事を教えてもらったり、仕事を割り振られたりしたときは必ずメモを取る。

でも、メモを取る目的は「覚える」ためじゃなく「忘れる」ため。

聞いたことや教えてもらった事を頭の中に置いておくスペースがないから、いや、正確には置いておくスペースはあるけど、考えることが好きなので考えるためのスペースが必要だから、覚えておく、記憶に使う領域をあまり大きくしたくない、というのがあって。

だから、忘れるためにメモを取る。メモしたから忘れてもいい。あれ?ってなったらメモを見ればいい。決して覚えるためにメモを取るわけじゃない。忘れることを自分に許すため。

とはいえ、メモを見れば…とメモを開いたときに「これって何について書いてる?」と分からないのでは元も子もない。

メモを取るためのマイルールを作った

そこで、メモを取るときのマイルールを作った。

そもそも相手が言うセリフをすべて書き込むなんて速記でもできなくては無理だから、

  • キーワードだけを書き取る
  • よく使う言葉は略す(自分さえ分かればいいから)
  • 図と矢印で流れを書く
  • 後で追記できるよう余白を設けておく
  • 書きやすいメモとペンを使う
  • 目が悪いのでボールペンの芯は1.0を愛用

「メモを取りながらきれいにまとめる」ことは捨てる

あとはそうだな、誰に見せるわけでもないので自分さえ分かればいいからきれいに書くことなんて考えていない。読める字は一応書いているけれど。

月に一度、企業に伺って担当者の話を聞いて記事を書くとき、そのメモを見た人は「これで文章書けますか?!」と必ずといっていいほど聞かれてしまうけど(笑)

自分だけが分かる記号を付ける

あ、インタビュー記事のときは上のいくつかの項目にプラスして感情を表す記号を書いておく。相手の声の表情が変わったときなんかは顔文字みたいな記号?を。

相手の話すトーンが変わった時はここで変わったと分かるように線で区切ったり、下線を引いて強調したり。上がったのか下がったのかは矢印、みたいな。

仕事を覚えるのが大前提。メモを取るのはその手段のひとつ

メモの取り方にルールはない。どれが正しくてどれが正しくないなんてないと個人的には思っている。相手がメモを取ろうが取るまいが、自分はメモを取る。

メモを取るのは忘れるため。メモを見ながら考えるため。主観を外してメモを取り、主観を動員して考えをまとめる。これが自分のメモの取り方。

といろいろ書いてきたけれど、結論はメモを取るから仕事が覚えられるんじゃなくて書いたメモを見返し、自分でやってみてつまづいて助けてもらって(教えてもらって)経験を積むから仕事が覚えられる人もいる、ということ。

若い頃はメモを取らなくても覚えられるなんて思ってたな…。いや、覚えられてたんだろうな。年齢って怖い、でも、できなくなったことにこだわるより残された「できること」でできなくなったことをカバーしたほうが前向き、だなと自分に言い聞かせる日々。

タイトルとURLをコピーしました