本屋さんのパート。実際どうなのかをアラフィフ目線で語る。

スポンサーリンク
アラフィフのお仕事
lil_foot_ / Pixabay
この記事は約6分で読めます。
記事内にプロモーションが含まれています。

本屋さんのパートって大変でしょー?なんて言われることがありますが、実際、本屋さんのパートってどうなの?というのをアラフィフ目線で書いてみようかと。

スポンサーリンク

本屋さんのお仕事は大きくわけてこのふたつ。

本屋さんの仕事には大きくわけるとふたつある。ひとつはレジ業務およびレジカウンター内での業務とフロア業務だ。

本屋さんで初めに覚えるのはレジ業務

本屋さんで働き始めると初めに覚えるのはレジ業務だ。開店・閉店時にはレジ開け、レジ締め。一日に数度、現金が合っているかを確認するのも仕事だ。

本屋さんといえばきってもきれない縁である「図書カード」の処理もある。そうそう、電子マネーも登場したことでレジ操作が大きく増えた。

レジに置いてある端末にポンとスマホを置いて無言のお客さまもいる。電子マネーはたくさんあるし、扱いのない電子マネーもある。

本屋さんのお仕事、カウンター業務

レジ業務ができるようになるとカウンター業務が追加される。

カウンター業務の主なものといえば

  • 図書カードの販売
  • 定期購読のお渡し
  • プレゼント包装
  • お客さまからの問い合わせ対応
  • 在庫がない書籍の注文

などがある。

包装作業は意外と多い

地方にありがちなのが子ども会でのプレゼントで使うからと図書カードの大量注文そして包装。だいたい夏休み後半と卒業式前後がすごい。

クリスマス、年末年始と進級・進学のシーズンになると図書カード以外のプレゼント包装、これもすごいことになる。一度包装に取り掛かるとしばらくその場から離れられなくなる。

特にクリスマス包装に使う包装紙は材質がいつも使っている包装紙とは違い、しっかりしているので包装しづらい。

用紙に長く触れていると手の油分が無くなってきて手がカサカサになるからハンドクリームは欠かせない。

お客さまからの問い合わせや書籍の発注

あとはお客さまからの問い合わせや在庫がない書籍の発注対応。これは以前の記事にも書いたけれど、探すというより推理するに近い。在庫の冊数が多いと平台かイベント台、冊数が1冊しかないと棚挿しの可能性がある。

書店あるある。「あるある」ネタはどこにでもある。
よく「あるある」ネタってありますが、書店に勤めていても「あるある」ネタというのはやっぱりありまして。 書店で働き始めたのが10年くらい前(いちど退職したんですが、出戻った)。以前、勤めていた時とは違って、勤務日が増えたせいか「書店あるある」...

自分が担当しているコーナーだとすぐに見つけられるのだけどあまり得意ではないコーナーだと探すのに時間がかかってしまう。

これはもう日々、メンテナンス(整理)しながら場所を覚えていくしか道はないんだけど。

それから在庫がない場合は問屋に発注するんだけど、これも問屋にあればいいがないものもある。問屋にない場合は出版社に直接問い合わせての取り寄せになるので数週間はかかってしまう。

書籍だと必ずISBNコードが印字されていると思うので、それをメモするか撮影するか、検索した結果を教えてもらえれば在庫調べも発注もお待たせすることはないと思う。

それと、個人的におすすめしたいのがネットで本を注文できて、近くの書店で受け取ることができるe-honというサービス。

e-honで注文すると通常の宅配以外に書店での受け取りが可能。おまけに支払いも書店のレジでできるのでクレジットカードなどを入力する手間が省ける。

スポンサーリンク

本屋さんのお仕事 フロア業務

レジ業務・カウンター業務を覚えると次にやってくるのがフロア業務。フロア業務というのは

  • 入荷した新刊、補充を棚に並べる
  • 棚陳列や棚前陳列の整理
  • 担当するコーナーの管理
  • 翌日の入荷に備えて棚を空ける
  • 書籍や雑誌の返品作業

など。

新刊や補充を陳列する

新刊や補充本は毎日のように入荷。休配日といって週に一度は入荷がない日はあるけど、たいてい毎日のように何かしら入荷してくる。

新刊や補充本には納品伝票がついていて、入荷した伝票を承認する作業もある。承認作業はパソコンを使うのでパソコン操作は必須。といってもPOSを導入している店舗ならキーボード入力と言っても数字が主だし、マウス操作ができれば大抵の作業はできる。

ただ、商品を探すときに商品名を入力するから文字入力もできないと大変かもしれない。

新刊や補充本を棚に並べる作業が午前中のフロア業務のほぼを占める。これも自分の担当しているコーナー以外のものも並べなくちゃいけないので慣れないと時間がかかる。

雑誌やMOOKの新刊の場合は前日のうちに抜いてあるので大丈夫だけど、書籍(特に文庫や文芸本、ライトノベルなど)の場合、大量に入荷すると「これ、どこに置くの?」になる。

イベント棚作り

本屋さんによっては独自のイベントを開催しているところもあると思うけど、うちの場合は本部指示。指示書を見ながら棚を作っていくのだが、イベント台に並べるものが一斉に入荷することは稀で、大量に入荷してきたものを見て「イベントか?」となる。

定期購読や取り置き

この際、入荷したものから定期購読や取り置きの分を抜き取る作業もある。慣れてくればこれは時間を短縮できるようになるけど、初めのうちはリストとにらめっこ。

本屋さんのお仕事は意外と腰にくる…

この年齢だからというのもあると思うけれど、書籍は雑誌に比べて重い。重い書籍を持って中腰になったり背伸びしたりして棚に収めるので腰痛持ちには堪える作業となる。

入荷した書籍をどこの棚に陳列するか

棚によっては在庫を抜かないと陳列できないこともあるので、どれを抜いて(返品)いいかを奥付から読み取ることになるのでなかなかはかどらない。

店舗によって(というより問屋によってかな)、カテゴリが異なることがある。カテゴリが異なると棚が違うので、この本はどこの棚?と調べる作業もある。

明らかに辞書とか児童書とか分かりやすいものならいいが、これは学習参考書なのか児童書なのかを判別しづらいものがあるとこれに時間をとられてしまう。

午後は主に返品作業と担当コーナーの管理、と翌日の準備

これらの作業を午前中に済ませ、午後からは先ほど陳列するために抜いたものを返品する作業と翌日の入荷に備えての抜き取り作業が主。

合間に担当コーナーの整理も行う。働き始めてすぐに担当が決まることもあるけどたいていは上に書いた陳列作業を覚えてから。

店舗によってはPOPを作ることもあるけど、うちの場合POPは本部から届くのでそれを使う。本当は自分で書いた(作った)ほうがいいと思うけど、なかなか人員が少ない店舗だとそれは難しいのかもしれない。

あとは伝票の整理とか店舗メンテナンスを行いながら閉店に向けての作業がある。ここはあまり担当していないのでよく分からないので割愛。

本屋さんのお仕事は意外と…だ。

ざっと書いてみたけど、本屋さんの時給って意外と低い。というより小売業の時給が低いのかもしれない。それに、働き始めても数ヶ月で辞めてしまう人も多い。

本が好き、なだけでは勤まらないのかもしれない。新しい本が読めていいねと言われるけど、読めないし。

でも、自分が作ったコーナーから本を手に取りレジに来てくれる人を見ると「あ、売れた」と嬉しくなるのはある。陳列の方法で売れ行きは違う。

初めはコーナー持つなんて無理!と思っていたけど、児童書を担当するようになってあれこれ店長に相談しながら工夫する作業は楽しい。

小さな子が本を抱きしめるように持ちながらレジに来てくれる様子を見ていると「うわー、かわいい♪」ってなってるし。たくさん本を読んでねぇーと心の中でいつも語り掛けている。

とはいえ、いつコーナー担当が変更になるかは分からないので、できるだけ全部のコーナーの概略くらいは頭にいれておくと仕事が楽になるのは間違いない。

本屋さんの働き方はシフト制

ちなみに、本屋さんの勤務はうちの場合シフト制。大体ロングタイマーの人が7時間程度、わたしのようなショートタイマーが4時間交替でシフトに入る。

月初めにシフトインが可能な日を提出し、シフトが組まれる。昔は週に2日程度、1日4時間ほどのシフトだったけど、今は週に3~4日、4時間の日もあれば7時間入る日もある。

これは店舗によるだろうな。

本屋さんで働きたいと思っていたのが偶然、お勤めできるようになってから10年(内、一年は辞めていたから実質9年か)。長くお勤めしてるなぁ。

タイトルとURLをコピーしました