夕飯を食べてのんびり歌番組を見ていたら、歌詞のテロップを見てなんだか違和感。

「少しづつ」?「少しずつ」じゃなかったっけ?
気になったので調べてみました。
少しずつと少しづつ、どっちが正しい?
「ずつ」でも「づつ」でも間違いではないが、「ずつ」を使うのが好ましい
結論から言うと、「ずつ」でも「づつ」、どちらを使っても間違いではないそうです。が、「ずつ」を使った方が好ましい、とされていました。

へぇ~、そうなんだ、知らなかったぁ
声に出して読むと同じなのに、文字にすると違った表記になる「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」
ところで、違和感があった「少しずつ」と「少しづつ」の「ず」と「づ」のように、声に出して読むと同じ音に聞こえるのに文字にすると違う表記になることってありますよね。
たとえば、「縮む」。耳で聞くと「じ」でも「ぢ」でもいいように思いますが、平仮名で表記すると「ちぢむ」になります。パソコンで変換する時に「ちぢむ」と入力すると「縮む」になりますが、「ちじむ」とすると「知事務」と変換されてしまいます。
「続く」も「つづく」と入力すれば変換できますが、「つずく」と入力すると「津木菟」になります。
他にも、「わかりづらい」と「わかりずらい」、最近は「わかりずらい」と表記されることも多いようですが、「わかりづらい」のほうが一般的ではないかと思います。
この「わかりづらい」は「わかる」と「つらい」、2つの言葉でできていてそれぞれに意味が分かるので、「つらい」の「つ」に濁点を付ける「わかりづらい」が一般的ではないかと思います。
「温かい」と「暖かい」、使い分けは?
ちょっと話が違うのですが、先日受け取ったテキストデータ。レイアウトするために読んでいたら(あれ?暖かいってここで使うかな…)と思ったことがありました。
「暖かく見守る」とあったのですが、この「暖かく」ではなく「温かく」ではないかと。
「暖かく」を使うのは気温に関する時、「温かく」を使うのは気持ちであったり体に触れたりするものなどに関する時に使うので、見守るにつけるなら「温かく」になります。
このように同じようなことを表すのに使える漢字で、意味もどことなく似ているものってありますよね。変換するとどちらも出てきますし、よく変換するものが一番に表示されるのでそのまま確定しちゃうこともあります。
これとよく似た事例で、「初め」と「始め」も使い分けるとき、どっちだ?と思うことがあります。
使い分け事例を見てみると「始め」は開始するという意味で使われ、「初め」は最初のという意味で使われるようです。
耳にした音を文字にするとどちらを使うか分からないってよくある
歌詞のテロップを見て違和感を持ったわけですが、文字を変換する前に入力した文字が違うとうまく変換できないことがあります。初めと始めのようにどちらも変換候補に入ってくることもありますし…。
そういえばニュースのテロップでも同じことがあって、あれ?この文字、漢字でよかったんだっけ?と思うことが増えました。
文字を書かなくなったのも原因なんですかね…。仕事柄、使い分けについては結構調べるんですが、どちらでもいいよ的なことが書いてあると迷ってしまうんですよね。
昔は「こんばんは」だったけど「こんばんわ」とする人もいますよね。本来は「は」なんですが、「わ」を使う人がいて、年長者に指摘されたという話を聞いたことがあります。
こういうのを「慣用読み」というそうですが、時代によって使われ方が変わっているものもあるようですし、ますます難しくなりますね。