書店の店頭には年賀状の文字が並び始めた。否が応でも年末を意識せざるを得ない。年末の大きなハードルと言えば「大掃除」。神様をきれいなお部屋でお迎えするために取り組む大掃除。
普段、(ま、いっか)と見過ごしがちなところも掃除をするわけだが、子どもたちが小さな頃は大掃除=わが家の一大イベント、クリスマス前にクリスマスプレゼントを鼻先にぶらさげるかのように、まったく掃除も片付けもしない子どもたちを総動員。
初めはブツブツ言いながらやっているけれど、きれいになっていく様を見るうちに、ここもきれいにしようと積極的に取り組んでくれるようになる。
これは、わが子たちが私に似てしまってスタートダッシュが遅い、お尻に火がつかないとやらないタイプ(子どもたちは『やればできる子』を公言)だから。
毎年、この時期がくるとちゃんと教えなきゃ(自分ができないのを棚に上げ)と再認識する。が、親も子も喉元過ぎればなんとやら、今年こそ続けようと新しい手帳を買って1月末には放置するように、取り組むことができなくなる。わが子たちはそれぞれの場で伴侶に叱られているのではないだろうか…。
年末の大掃除を秋にやるようにしたら心も身体も楽になった
昨年夏に子どもが独立したのを機に断捨離したのをきっかけにそのまま大掃除
昨年夏に次男が家を出たのを機に、夫婦二人の生活になると、意外と部屋って散らからないもので。水回りも使う人が減ったからか、都度掃除でなんとなくきれいな状態を保つことができるようになった。
次男が家を出る際、必要なものがあれば持っていくか、分けておくように頼んで一気に断捨離したので、今まで外に出していたものたちが押し入れに収まるようになったのも掃除がしやすくなった一因。
断捨離しつつ、掃除もしていたが、それでも手が届かなかったり、見て見ぬふりしがちな排水溝とかタイルの目地とか、窓のゴムパッキンとかだったりは、時間を作って取り組むことになる。
年末は大渋滞の清掃センターが空いている
清掃センターは年末になると車が大渋滞。待ち時間は1時間半ほどは当たり前な状態になる。秋口だと受付開始・お昼前・15時以降は一時的に混むことはあるが、年末のそれとは大違い。仕分けもしやすくて好都合だ。
秋から始めれば仕事との両立がしやすかった
毎年12月は職場が稼ぎ時なため、シフトに入ることが増える(変則シフト)のでまとめて時間を作るのが難しいが、秋口は比較的シフトを調整しやすいので、昨年はこの時期から場所を絞って掃除をすることにした。
変則シフトとは、決められた期間の中でシフトに入ることができる日を申告→シフトが完成する。
うちは変則シフトなので、繁忙期の12月~1月頭に休みをちょうだい!というより、閑散期の秋のほうが希望が通りやすい。
秋は気候が安定しているから
この時期はお天気が穏やか。晴れ間もある。窓を開けて換気をしてもそこまで寒いとは感じない。厚着をすれば耐えられる(足元は特に)。水温は冷たくなるけれど、冬場のような冷たさはない(肌が荒れやすいのでゴム手袋は必須)。
秋からボチボチ、場所を絞って大掃除をすると、時間的余裕があるからか、あと一歩ができる。年末、余裕がないと(ま、いいか)が乱発する。これがない。
普段、手洗い場やお風呂、キッチンの排水溝は都度掃除しているが、洗濯機の排水パンと排水溝はこの時期に念入りに。
換気ができるので、ゴムパッキン掃除に使う洗剤の匂いも気にならない。ちょっと寒いけど、厚手の靴下を履いてやればなんとかできる。
場所を絞って集中して掃除すればゴールが見えて達成感→次の掃除へのモチベーションが上がった
先ほども書いたが、お尻に火がつかないとやる気が出ない、取り掛かってしまえばやれるのだが取り掛かるまでに時間がかかってしまう性格のため、一気にやろうとすると終わりが見えず疲れて途中でやめてしまうことがある。
秋口から場所を決めてそこだけに集中して取り組むことで、終わりがイメージできて、ここまでいけば終了とゴールを決めることができる。ゴールする時の達成感が次のやる気につながっているように思う。
現時点で、排水溝の掃除は終わり、今日からは窓掃除だ。あとは、都度掃除していけば年末にわーっとやることもないだろう。このことから「掃除しなきゃ」というストレスから解放され、心に余裕が生まれ、別のことにもトライできる。一気に掃除すると疲れが一気に溜まってしまうがそれもない。ゴシゴシ擦ることが多いので腕がパンパンになっていたが、それもない。
年末の大掃除を秋口からスタートさせることで、心に余裕、そして体力温存にもつながる。わたしにはこの方法が向いているようだ。